羊weekの今週に使った羊のお肉は、ふつーのロール肉です。
最近、カバブにするときも、いつもこれ。スライスせずに、かたまりで買ってきて、脂身や筋なんかをとりのぞいて、マリネすればそれなりにおいしくいただけます。
でも、今週の羊は、マリネしない代わりに別の下処理をしてみました。
それは、約5%濃度の塩水(ソミュール液)に6時間程度漬けて、その後一晩くらい、冷蔵庫でおいておくという手法です。
ナヴァランのレシピをいろいろみていたとき、専門料理2000年10月号の「レストランの煮込み料理」特集でみつけた方法です。
紹介していたのは表参道・カム・シャン・グリッペの浅野正己氏(当時)。氏によると、ル・マンジュ・トゥーの谷昇氏から教わった方法で、それを自分なりに発展させたものだそう。
塩水に漬けて肉を脱水するのが目的。
「煮込み料理というのは、素材の中の水分を抜き、代わりに煮汁を浸透させる作業だが、その水分をこの段階からある程度抜いておく。そうしてから、鍋が沸かないぐらいの弱い一定の熱で煮込むと、実にしっとりとした仕上がりになるのだ。」とのこと。
でも、じっくり煮込んでいないコロンボなんかでも、いいかんじのテクスチャに仕上がったし、この手法の応用の幅はいろいろ広そうです。マリネしない料理法のときは、いろいろ応用してみては?
0 件のコメント:
コメントを投稿