2016/08/20

長崎風なおでん。

昨年、修学旅行以来の訪問で、五島うどんとの接触(その1その2)・発動(その1その2)のあった長崎ですが、なんと今年も出張で出かける機会がありました。前回の駆け足旅行とは違い、去年歩いた記憶をベースに新しい発見のレイヤーを乗せていく街歩きは、(出張の合間とはいえ)二度目の旅ならではの楽しみができました。駆け足旅行では、実は食事の面では当たりを引くことができなかったのが心残りだったのですが、今年はちょっと目先の変わった「長崎味」との邂逅がありました。

それを強く感じたのが、酒屋立ち飲みした時の一杯と、街の公園に出てた屋台での一杯での経験です。酒屋で「長崎らしいアテを」と聞いて出てきたのが、エソのかまぼこ。そして、屋台でおでんを頼む時に同じ質問をしても、やっぱり出てきたのが赤いかまぼこや練り物。会う人会う人からにじみ出ている長崎人の練り物愛に触れる体験を重ねると、ちゃんぽんや皿うどんを食べても、味わい方はスープや麺や野菜ではなく、赤や緑のちゃんぽん用かまぼこ(とそこから染み出したうま味)の方にフォーカスされていってしまいます。

そんなわけで、今回感じた長崎味=練り物味。

その思い出の味を自宅でも楽しむべく実作したのが長崎風のおでんです。具材はシンプルに、長崎で買ってきたねりもの(揚げかんぼこ、丸天、えそかまぼこ、赤かまぼこ等)と牛すじ、大根が中心のシンプルおでんです。あと、屋台で隣のマダムやおじさまが食べていたお豆腐とがんもも入れました。

出汁は、あごだしと牛すじベースで。長崎の甘い味にはまったく違和感を感じない体躯のため、砂糖もしっかり効かせます。おでんの出汁はふんわり調和系より、魚介出汁+牛すじ+練り物味がドーンと押してくるものが好みなので、この味わいはばっちり。赤かまぼこもいい感じです。

このおでん。どうやら、公式の長崎おでんサイトみると、適当につくった割にはまあまあストライクに近かったらしい。もちろん、手元には長崎のゆず胡椒もあるし、お盆以降のこれからの季節、ますます楽しめそうです。

イスタンブール風な朝ご飯

中東旅行のホテルでは、朝食が大きな楽しみです。

お皿に取るのは、まずフェタ(白チーズ)、それにざっくり切ったきゅうりとトマト。オリーブ。(魚肉とかボロニア)ソーセージみたいなやつと、フールメダミスも欠かせません。



それに、パン(フブスとかアエーシとかエキメッキとか)に果物。

朝ご飯から、あっさり味で野菜やフルーツもたっぷり摂れて、しっかり満足できる、中東ご飯のよろしさが、いちばん感じられる場面でもあります。

自宅では朝はご飯派なので、こんな朝食にすることはあまりありませんが、どうやら常備菜としてメゼや豆料理(この場合ほぼフールのこと)があると、夏向きなお昼ご飯になるらしいということに最近気付きました。

それでやってみたのが、これ。


お皿には、先日のミントビーツペーストに、白チーズ(この日はギリシャのフェタ)、オリーブ。そこに厚めにスライスしたきゅうりとトマトが加わると、いつものメゼ盛りプレートが突然に朝ご飯プレートに変わる不思議。自分的には「あのソーセージみたいなもの」も朝食に必須なので、太めの魚肉ソーセージを添えました。

これに、レンズ豆のスープとパンを添えれば、まんまイスタンブールな朝食気分です。イスタンブールな根拠は、パンがエキメッキっぽい外観のバゲットだからです。

もう、これでお腹いっぱい。午後からもしっかり活動できます。

別の日には、きゅうりにはヨーグルトとドライミントをかけ、「西瓜と白チーズとミント」を添え、常備菜のホンモスでボリュームと満足感を。西瓜はイスラエル料理が元ネタということで、こちらは勝手にテルアビブ風だと思っています。


とまれ、メゼのローテーションが冷蔵庫でうまく回っていると、朝や昼にもステキな中東系エキゾ食生活が送ることができるというお話です。