2014/02/18

これは真剣にすごい!羽二重餅+ローズウォーター。

表題の組み合わせを思いついた、そもそものきっかけはアラブ語を習っていたムスリムな友人への手みやげです。普通の(=油脂を使った)お菓子は、やっぱりハラール的に気になるのでパス。果物以外で、地元の食べ物で、って使ったことがあるのがあべかわ餅と、福井銘菓・羽二重餅です。

餅系に行ったのは、アラブ菓子の中でもハルクーン(halkoum=ロクム=Turkish delight)の味の記憶がよみがえったから。そのせいか、(シリア人の彼と家族には)餅系は割と受け入れられた感じでした。

最近、読書をしていて、その記憶がフラッシュバックして、羽二重餅がにわかに気になり出しました。ローズウォーター風味のロクムが出てくる一節。またタイミングがいいことに、家には羽二重餅が少しだけ残っていて、食卓には別のお菓子に使ったばっかりのローズウオーターが置いてありました。

この機会を逃さず、早速実食。


これすごい。アラブ菓子贔屓な味覚な自分ですが、ロクムに関しては、同系の羽二重餅の方がずっと好み。地元贔屓抜きで、口当たりも味わいもいい意味で洗練されています。

そのなめらかな羽二重餅にばらの香りが乗ると、強すぎず弱すぎず丁度いい加減。表面にうっすらとまとった香りが、なめらかな餅のテクスチャとけんかすることなく調和して、ふんわりとたなびきます。

ローズウォーター香るお菓子は、今まではこってり濃厚なところに香りが絡みついているのが魅力だとおもっていましたが、その既成概念を思いっきりくずされました。

地元の人たちは、早速羽二重餅を買いに走り、ローズウォーターをちゃぷちゃぷ振りかけてみましょう。オレンジブラッサムウォーターも(味わいはバッティング系になるかもしれないけれど)多分いける筈です。

地元の製菓業者さんは、うまくこれつくるとドバイとかアブダビとかに売れるかも。少なくとも、トルコでよく売ってるロクムとは、テクスチャの心地よさが別次元です。

尚、自分のハルクーン初食はレバノン・ジュニエのシーフドレストランで、お店オススメのデザートとして食べたもので、これはトルコと福井の間くらいの柔らかさ。一緒にご飯たべてたタクシーの運転手さんによると、ビスケット(森永のマリーみたいなタイプ)で挟んで食べるのがレバノン流だそうです。


特にオレンジブラッサムウォーター風味の羽二重餅だと、この食べ方がおいしそうですね。

2014/02/02

サラタバタータでタラモにしてみた--sarada batata+tarama

冬のねぎのおいしさが活きるレバノン風ポテトサラダ(サラタバタータ)をつくっている最中、冷蔵庫には丁度たらこがありました。この状況だと、普通合体させるでしょ?


即実作、でやっぱりおいしい。玉ねぎもいいけど、ねぎもいい。たらこはサラダに加える前に、オリーブ油で少しゆるめておきます。

たまには気分を変えてどうですか?

ちなみにタラモサラダは、じゃがいもは完全に潰しきらない派。
ついでに自分レシピを掲載しときます。ポイントはコフタと同じで、じゃがいもを和える前の段階で味を決めて、均質化しておくことです。レシピの3のところ。とても大事。

タラモサラダ
  • たらこ 1腹(皮をむいてほぐしておく)
  • じゃがいも 中または小2個
  • 玉ねぎ1/4個
  • オリーブ油(お好みでピュアでもバージンでも)、レモン汁 各適量
  1. 玉ねぎはすり下ろし、水にさらして絞っておく
  2. じゃがいもはやや固めに茹でて、1cm角くらいの塊が残る程度に潰す
  3. ほぐしたたらこにオリーブ油、1を混ぜてのばし、レモン汁を加え、味を調える
  4. あら熱をとった2を3に加えて和える
オイルのとろり感や、酸味の強さ、いもとたらこの割合、和え具合などは、そのときの気分で相当変動します。じゃがいもは固め好き(アンチほくほく)で、芯に残るシャキシャキ感が必須だと思っています。

*尚、素のサラダバタータはタラモと反対で、材料の上からオイルやレモン汁や塩を振りかけて、味が均一でないのを楽しみたいレシピです。

続ある日のサンドイッチ---塩豚とたっぷりサラダ

今年の冬は、塩豚をつくってみました。パンチェッタ風なレシピを参考に、3%程度の塩と胡椒、エルブドプロバンスなどで、適当かつお手軽に。主な目的は、シュークルート用です。今、塩をしてある分にはジュニパーベリーを効かせたものもあって、それは燻製にしてベーコン風にしてみようかとも画策中。

もちろん、他のお料理の味出し(プエルトリコ風の煮豆とか)に使ったり、それだけをさっと焼いたりあぶったりして食べることもあります。で、サンドイッチにも。


赤身の多い部分はジューシー目に、脂身多めは少しクリスプに、って焼いて、たっぷりの野菜と一緒に挟むだけ。この季節、少しずつロメイン系レタスが並ぶようにようになってくるので、それを(しっかりサラダスピナーで水切りして)パンからはみ出すくらいの長さに切って、食べやすい大きさに切った塩豚と一緒にギュウギュウに押し込んでしまいます。あとは無理矢理ラップで縛り上げて、できあがり。

ミックスリーフやベビーリーフなどを使うときは、ハーブビネガーのドレッシングで薄っすらと和えて、パンの間にぎゅうぎゅうに押し込みます。この冬は、先のフェタのサンドイッチと抱き合わせで、(お出かけしない日のランチにも)ヘビロテ中です。