2012/07/05

トマトのためのタブレ

タブレといえば、基本的にはパセリたっぷりのレバノン風。クスクスをふかしすぎた時にはフランス風も年に数回つくることがあります。一般に中心となる具材は、このどちらかだと思いますが、この夏に登場回数が増えているのが、タブレの構成メンバーと味付けはそのままに、トマトを主役に据えた変則タブレです。

具材のバランスでいうと、トマト>>ブルグル(クスクスで代用可)>パセリ、といった感じでしょうか。トマトの味と食感を、ブルグルのプチプチ+モコモコ感が引き立ててくれて、なかなかにいけるルセットです。

◎トマトのためのタブ
  1. トマト(大なら1個、中-小なら2個、フルーツトマトなら3-4個)の種を取り、1.5cmほどのダイスに切る。お好みで皮をむいておく。ブルグル1/4カップを水やお湯でふかしておく。パセリ1/2ブーケは粗みじん。紫タマネギ中1/2個はスライスまたは粗みじん。
  2. ボウルにレモン汁1/2カップ、ドライミント大さじ1-2、お好みのスパイス(今回はオールスパイスとコリアンダー)、塩、こしょう適量を合わせ、EXオリーブ油大さじ1-2を加える
  3. 2にまずタマネギとパセリを馴染ませ、次にブルグルとトマトを混ぜ合わせる
トマトのためのタブレ

例によってじゃばじゃば目に使用するレモン汁の酸味がかなり強力に押してきますが、それでトマトとブルグルの甘みが際だってくるところがポイント。個人的にはドライミントもしっかり効かせます。ブルグルは、サラダには基本的に全粒タイプがお気に入りです。

しっかりしたお肉料理にも、軽めのお魚料理にも、相手は選びません。

あとパセリは、このお料理の場合平べったい葉っぱのイタリアンの方がベター。でも、普通のタブレの場合は、ドレッシングの乗りがよいカールタイプの方が好みです。

そう、くれぐれも野菜の水切りはしっかりと。

2012/07/01

ホンモスロワイヤル

この春、新聞のテレビ欄をみてたら、BSデジタルのところで気になる番組を見付けました。BBC地球伝説という番組で、その回のタイトルは「シェフがめぐる地中海 豊かなる食の旅」。トルコとモロッコの食を訪ねる内容で、みつけたのが丁度放送中の時間だったため、途中からあわてて録画しました。

例によって、ツボにはまる食べ物の連続でしたが、その中で一番グッときたのが、シリアにほど近い、トルコのタルススという町の食堂で出されていたホンモス。

豪華な見かけから、旅人のシェフ氏が「ロワイヤルと名付けたい」と絶賛していた一皿。お皿に盛り付けたホンモスに、茹でたひよこ豆とスマック、コリアンダーの葉、パプリカとにんにくを加えた熱い油をかけてあり、油とスマックの赤やコリアンダーの緑、豆の黄色と彩りが印象的です。

その一皿を、ようやく実作しました。味はもう、見かけ通り!


基本、ホンモスにはにんにくも加えず、豆とごまとオイルのプレーンな味と香りを好みます。ですが、これはこれで、とても賑やかな味わいが素敵です。

にんにくは、テレビではみじん切りでしたが、実作時はパウダーを使ったので、焦げたフレイバーがより軽めな雰囲気。ここにコリアンダーの香りと、スマックのダイレクトな酸味が加わると、一皿くらいはぺろり。フブスと一緒に、栄養たっぷりのランチを楽しめちゃいます。