2011/05/19

ジャラブ(jallab)の原液を買ってみた

レバ・シリ方面のお気に入り飲み物といえば、なんたって濃くて甘いレモネードですが、印象に残っている度でいえば、ジャラブの方が上かもしれません。

ジャラブ水割り
端的にいえばデーツ(ナツメヤシ)のジュース。見た目は葡萄ジュースっぽいのですけれど、相当にガッツリ甘く、小さい瓶を一本飲み干すと、かなりの満足感が得られます。

たとえばレバノン旅行の場合、一日観光とお買い物をし尽くし、可成り疲れてホテルに戻った時、窓から見える地中海(+コーニッシュの風景)を眺めながらジャラブを一本グイって飲み干す時間は、この後に待ち受ける美味しい夜ごはんと、夜遊びの時間に向けて、愛情一本注入するような充足感に充ち満ちていて、その甘い味わい以上に印象が強く残っています。

その、ジャラブの素となるシロップを、ナッツ購入のついでに買ってみました。

ジャラブの瓶
購入は3月ごろ。如何せん、日本のこの時期にはジャラブの味は合いません。甘くて、ごっつりしすぎている。

でも、だんだん気温が上がってくると、ジャラブの味が気持ちさげな気分がたかまってきます。

なにしろ、デーツはアラブ人には特別な食べ物。昔、アラブ語を教えてもらっていた留学生の友人が、帰省の折に大量の母親手製の菓子を持ち帰ってきて、その多くがデーツのお菓子だったことは印象に残っています(しかも、甘みの感覚がアラブ風な自分には滅茶苦茶うまかった>ついでに、彼に僕のつくったマハシーは「お母んの味」って言ってもらえたことは自分のアラブ飯生活をしていく上での大きな裏打ちになってます)。

これまで夏の飲み物といえば、カルカデとレモネードが主力でしたが、このジャラブが加わったことで、また猛暑がきても、甘みの力で乗り切って、より充実した夏が過ごせそうです。

2011/05/17

百年食堂風ソースカツ焼き飯

以前、はなまるマーケットで老舗食堂を特集しており、そこに登場した東京の洋食屋のまかない料理としてソースカツ焼き飯という料理が紹介されていました。

カツ入り焼き飯というと、かなりゲテモノな印象を抱く方も多いでしょうが、実は福井県敦賀市ではメジャーな食べ物。本町にある喫茶店の名物メニューで、トンカツチャーハン・略して「とんちゃん」。しこたまお酒を飲んだ後、深夜メシでがっつりとかき込むのが正しい作法だそう。

自分も、飲んだ後ではないのですが一度食べたことあります。可成り重かった記憶があります。

でも、テレビで登場したレシピはもう少し軽いノリで食べられそうです。丁度自宅でつくったとんかつが余っていたので、実作してみました。

ソースカツ焼き飯

番組サイトにでてるレシピは以下の通り。

◎ソースカツ焼き飯

<材料>(4人分)
カツ200g、バター10g、タマネギ1/2個、ご飯4膳、キャベツ1/4個、ウスターソース大さじ5

  1. カツは一口大、タマネギはスライス、キャベツはざく切りにしておく。
  2. フライパンにバターを入れ、タマネギを炒め、更にご飯を入れ、 塩コショウし炒める。
  3. 同じフライパンにカツ、キャベツを入れ、最後にウスターソースで味付けをして炒めれば完成。

で、これ滅茶苦茶美味しい!はっきりいって「とんちゃん」とは似て非なる料理です。ちゃんと日本風な洋食の味になってる。相当のヒットです。

ポイントは、玉葱+ご飯をバターで炒めるところと、キャベツでしょう。

ソースは単体だとジャンクな味わいですが、バターのおかげで個性が薄まって、ちゃんとした洋食フレイバーに化けます。動物油脂フライ+ソースな福井のソースカツ丼もそうだけど、動物系なあぶらの風味meetsソースってのは、味わいの懐を広げる大事なキモだってことを思い知らされます。

キャベツは、想像通りに味わいの重さを解消してくれます。色目を考えると、グリーンボールや春キャベツを使って、キレイな緑色をだしたいところですね。

とんかつは、肉の厚みがある程度必要だと思います。出来合いの惣菜にありがちなバッターや衣が厚いものは、個人的な好みではアウトです。バター+ソースの濃い味の中で、豚肉の塊を噛み締めた時の味があればこその、トンカツ焼き飯です。

レシピでは、ソースはウスターのみとなっていますが、今回の実作ではウスター:とんかつ:どろ=1:1:1の割合で使用してみました。

あと、ご飯は、しっかりフライパンを振って炒めてくださいね。べっちょりした仕上がりになったら、バターやキャベツの頑張りも無になってしまいます。