2009/02/23

クスクスでちょっと悪戯サラダ

クスクスのスムールは、どうせ余っても使い道多いし、いつも気持ち多めに蒸してしまいます。みんなそうでしょ?

で、一番てっとり早いのはフランス風のタブレにすることだろうけど、きょうはちょこっとイタズラしてのサラダです。

クスクスの悪戯サラダ
使ったのは和風にピックルした野菜、って要はお漬け物。きゅうりのキューちゃんちっくな、手づくりのきゅうり漬けを、歯ごたえを感じられる大ぶりなみじん切りにして、クスクスと和えました。ピリ辛醤油漬けの野沢菜も少々。

味付けは、ハーブビネガーとオリーブ油。香りはオールスパイスと胡椒でベースをつくって、コリアンダーとミント、そして最後に振りかけるスマックで、すーっと香りが抜けるイメージ。

上には細切りのルッコラ。食べる直前には粉チーズを散らしました。

これ、かなり酸っぱめ、すっきり系な味わいなんでけれど、最後のチーズのコクが決め手になって味がバランスするし、キューちゃんのポリポリ+クスクスのモコモコのテクスチャも、ほどよく味と噛み合います。

ちなみに、このアイデアには元ネタがあって、コロンボのレシピが出ていた男の料理特集の雑誌にあった、キューちゃんとコンテチーズを使った洋風お茶漬けがヒント。そのレシピみたく、薄切りをパリパリ焼きにしたチーズをサラダに添えてみれば、もっとテクスチャの幅が広がって楽しそうです。

それはそうと、ぱっと見は、なんか和風チックじゃありません?大葉にゆかりをあしらって、お出汁強めの土佐酢で和えれば、そのまま和風テイストにもいけそうよ。

となると、チーズの代わりはどうしよう?

2009/02/22

ポトフとクスクス二丁掛

この二つの煮込み鍋。材料がかぶりますよね。
玉ねぎに人参に、セロリ、じゃがいも、そしてお肉。

今回は、セロリがちょっと余分にあったので、いつもより小ぶりの鍋で、二つを一緒に調理してみました。この二丁掛。毎年一回はやる冬のお約束です。

クスクスとポトフの煮込み
共通の材料に加え、ポトフはこれに白いねぎとかぶを加えれば、ロビュションの必須ポトフの材料を押さえることができる。

クスクスのラグーをつくるにも、ひよこ豆は乾燥したまま、煮込み初めから鍋に放り込んでおけばほどよいテクスチャに煮上がるし、あとはかぼちゃとか、ズッキーニとか、大根とか、あり合わせの煮込み向きの野菜を入れれば完璧。

しょうがを使うところも共通(クスクスは最初のミルポア炒め、ポトフはブイヨンの薬味)だし、あく取り、脂取りの作業も並行してできる。

そして、余った場合には、ポトフの残りをクスクスのラグーに足してみたり。逆に、ポトフの具の残りの具をクスクスの汁をベースに煮詰めてアッシ・パルマンティエのフィリングとかにしてみると、これはこれで4エピス系なエキゾな香りが楽しそう。

もちろんポトフの鍋に固形ルーを加えたら懐かしい家庭のカレーのできあがり。さらに、二つの鍋を一緒にして固形ルーを加えれば、トマトやスパイスの味が下支えになって、もっと楽しい味になりそう。その上、カレーの仕上がりにオリーブ油やハリッサを添えれば、あくまで地中海の西側方面な風を感じられそうで…

って、楽しさはつきません。

ついでに、きょう小型の鍋でクスクスのラグーを煮込んでみて気づいたことは、この鍋の直径がクスクス鍋の蒸し器にぴったり。この発見のおかげで、今後はいつもより小さいポーションで、お手軽にクスクスを楽しめそうです。

2009/02/15

浅春の梅ホットワイン

福井県の今庄南越前町)には、ちょこっと名の知れた練り梅屋さんがあります。梅漬けを砂糖などと一緒に練ったものですが、そのお店ではつけ込んだ梅から作った梅シロップ「紅梅液」というのもあります。

先日、この梅屋さんを初めて訪れました。お店のおばちゃんと紅梅液の使い方をいろいろ話していると、「日本酒でもワインでも、混ぜれば簡単に梅酒ができるよ」とのこと。

その言葉がとても気になったので、紅梅液を初めて購入し、家でさっそく梅ワインにチャレンジしました。

ベースはイタリアのシャルドネと、チリのカベルネ・ソーヴィニョン。いずれも紙パックの日用品です。

さて、この季節、それも甘い飲み物だから、食後向けに振ってホットワイン(ヴァン・ショー)でいろいろ試してみました。赤の時に加えるシナモンなどのスパイスもいろいろ試してみましたが…

ベストはこれ!

梅ホットワイン
白をベースにミントを加えて、爽快感をプラス。するとスパイス系や薬草系ともまたちがう刺激があり、飲み口のすっきり感も高まって、なかなかの飲み物のできあがり。

立春を過ぎ、温かな日も続いているとはいえ、夕方の冷え込み初めの時間帯や、スキー場のお昼ご飯時などにとっても合いそう。秋口から日が短くなっていく季節は赤のヴァン・ショーが気分だけれど、日脚が伸びていくこれからは、白のヴァン・ショーもウキウキ気分が乗っかっていいもんですよ。

作り方は、白ワインに梅シロップとミントを入れて温めるだけ。

ミントは、個人的に乾燥を使用した方がメンソール感が高くて好みなんだけれど、日中に飲むなら、フレッシュの青々しさがあっても楽しそう。

温めもお手軽に電子レンジで。180mlで2分くらい。

サーブする場合は、葉っぱを飾るとお客様むき?
レモネードみたく、ミントシロップ沈めるのは違うかなあ。グレナディンは、色目的にはぴったりだけど、せっかくの梅なのに、ザクロが混じっちゃうのはどうかとも思う。

っていうか、これ暑っつーい夏なんかには、梅モヒートにして、葉っぱ囓りながらクイクイ飲んでもうまいかも。

2009/02/13

激うま!!! 白子のアクラ(accras)

たらの季節もあと少し。

こないだ、お友達のお誕生記念の持ち寄りパーティーにお呼ばれした際、キッチンが使用可能ってことで、冷凍してあったアクラ(accras)のタネを持って行き、揚げたてをみんなでいただきました。

白子アクラ
(ついでに、ファラフェルの素も冷凍庫から出てきたので、この日は揚げ団子2品を持参)

さて、以前のエントリで繰り返したように、このアクラ、絶対に白子を入れたらうまいにきまってます。料理本に脳みそを使ったレシピが出ているから、間違い有ろう筈はありません。

っておもって、いよいよ実践してみました。

アクラの種に、万能ねぎ(あればシブレットでも可)を刻んだのを混ぜ込み、そこに、さっと湯通しした白子を一口大に切ってたっぷりと!

白子アクラの種
あとは、天ぷらやフリッターの衣みたいに、種が白子をくるむようにして、あぶらでこんがりと揚げるだけ。

お皿には、リーフレタスとトマト、アボカド、玉ねぎスライスを敷き、その上に揚げたアクラをてんこ盛りにするわけですが、料理担当者としては当然、揚げたてを手で摘んでパクリ。

これが、激しくんまーい。もう、無茶苦茶うまい。種の見かけはなかなかにグロいけれど、んなことは本当に関係ない。

個人的に、実は白子はあんまり得意ではなくて、天ぷらかガーリックバター焼き、要は油の味と合わせてしか食べられないのです。とろーりとリッチな味わいとテクスチャ、どっちも苦手なのですが、アクラの場合、カリッとした外側と、むっちりした種、それに加熱した白子のテクスチャがバッチリ噛み合い、味わいも油の味と、アンティーユ唐辛子の辛み、にんにくと葱の香りが相まって、白子の味のよい面ばかりが引き出されます。

ほんと、これは爆発的にうまいです。

お友達にも、けっこう「白子は天ぷらなら好きなんだけどね」って人が多かったりするんですが、この白子アクラは、白子嫌いの人でも白子の魅力に気づかせることができるだけの強力メニューです。確信です。

ためして間違いはないので、ぜひチャレンジjoyを!

(今回の写真は、パーティー参加のnさま提供)