2008/09/17

Rhum::ロングトー編*ラム蒸留の現場を見学!

緊急掲載・グアドループラム紀行の第二弾☆

ki jamsa ka marche
グアドループで二番目に見学したのは、ロングトー(longueteau)という蔵。(地図を北にして)蝶蝶の羽の左(basse-terre)の内側を、南下してサン・マリー(sante marie)というところにあります。主要国道を南に向かって走り、見落としてしまいそうな看板を右折(西に)入ると、カルクラ?(KARUKERA)という酒蔵兼売店があり、そこから未舗装の、トラクターが行き来するようなさとうきび畑の中の道を入ると、蔵があります。

さて、そのさとうきび畑の中を抜けていくと!!!!!!

なんと、白い煙、そして蒸気も上がっています。さらに、蔵の前には山積みのさとうきび。蒸留設備が絶賛稼働中だったのです。

敷地内に立ち入ると、蒸留とは別の仕事をしていたおじさんが案内してくれ、蒸留器など機械のすぐ横まで入れてくれて施設を案内してくれました。

そこで、今回は実際の蒸留課程をみながら、ラムがしたたりおちるまでをたどってみたいと思います。冒頭のクレオール語の看板じゃないけど、「こんなかんじで、施設は稼働してますよ(ki jansa ka mache=comme ca,ca marche)」

さて、トロワリビエールのところで詳しく書いたように、まずはさとうきびをしぼってジュースを取ります。

適度な長さにカットされた山積みのさとうきびを、

山積みのさとうきび
重機で機械のところにうんせって置くと、ジュースを絞るムーランという機械に入って、

さとうきびをムーランに
ジュースがしたたり落ちてきます。よりたくさんの糖分を絞り出すために、ムーランの上からは水も加えられています。

ジュースがしたたる
そうしてムーランを通過した絞りかす(バガス)は、

絞り終えたバガス
蒸留所の上の方に運ばれて、乾燥したバガスを熱源にした火の熱で乾燥される課程へと進みます。

乾燥の課程へ
そのバガスを燃やした熱は、蒸気を発生するのにも用いられます(画面中央奥のタンクのような機械で)。

蒸気発生器
蒸気の使い道は二つ。そのうち一つは、ムーランを動かす動力になっていて、この蒸気機関のモーターが、蒸気と「シューシュー」という音を吹き出しながら、ムーランの動力源となる大きな歯車を動かしています。

蒸気機関のモーター
絞られたジュースは、発送槽に送られ、この蔵では2日間の発酵を経て、アルコールを含んださとうきびのワインとなります。発酵槽に注がれている絞りたてのジュースは、加水していることもあり、わりとさらっとした柔らかな甘さですが、表面に泡が浮き、発酵が進んでくると芳醇な香りを漂わせるようになります。

発酵が進むジュース
発酵が終わると、いよいよ蒸留。もう一つの蒸気の使い道が、蒸留器(カラム)で、ワインからアルコールを蒸発させ、蒸留していく役割です。

カラムと周辺の機械
高さが10m弱(もっと低いかも)のカラムの下で蒸気とともに熱せられた(温められている)ジュースからは、アルコールが揮発し、上に上るにつれてその濃度を高め、そのアルコールのは冷却されて、液体のラムになります。

上の写真中央のカラムの左側にあるのが、冷却の機械。その横に出ているパイプからは、さわっても冷めている煙が噴出しているのですが、これがそのままアルコール。まともににおいを嗅ぐと、一発で鼻の奥までガツンと来ます。これだけで酔っぱらいそうですが、ラ・モニーの時以上に、ワインの時の華やかな香りを含んでいます。

アルコールの気体が吹き出す
そして、冷却装置を通った無色透明のラムが、したたり落ちています。手にとって、ちょこっとだけなめてみると、これまた激しく強い味。度数はなんと80%ということです。

蒸留したてのラム
蒸留所での仕事はここまで。

酒蔵はここにはなくて、来るときにみた建物と、もう1カ所別の場所にあるそうです。

ところで、その蒸留所近くの建物。看板には蒸留所名とは違うカルクラ(KARUKERA)という名前あります。聞けば、こちらの銘柄は輸出用で、ロングトーは国内用の銘柄だそう。

カルクラとロングトー
同じ蒸留所のラムとのことですが、並のグレイドのビューラムの香りは、5年のロングトーはシロップのようにとても甘く目の前の畑を感じさせる香りなのに、6年もののカルクラは全然渋いおやじのような雰囲気なのがおもしろいところ。

ちなみにその施設内には、カルクラ名の樽がずらりと並び、ガラス窓からのぞくことができます。使っているのは、すべてコニャックの樽だそう。

カルクラの酒蔵
なるほどミレジム(ヴィンテージみたいなもの)のボトルの香りを試してみても、強さより華やかさが強く立ち、たっぷりゆったりとしたご飯をたべた後とかに、気分がよさそうです。

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