10年ちょっと前の今ごろ、アルマニャック地方の田舎町を訪ねたとき、町のカフェ兼食堂みたいな位置づけのお店で、今日のランチとして出てきたのは、にんじんと鶏肉をやわらかく、バターのやさしい味で煮込んだお料理。クリームも入ってなくて、ホントに飾りっ気はないんだけれど、にんじんと鶏とソースの甘みがほっこりと体にしみこんできました。
その幸せを思い出したくなって、今日のお弁当。
でも、その思い出の料理は何回再現してもうまくいかないので、今回はクリームやルウを用いるブランケット風のお料理にしました。にんじんも、思う存分たっぷりいただけます。
ブイヨンで鶏肉を煮込んだ後、煮汁でソースを仕立てていくブランケットらしそうな古典的な手法で調理しました。生クリームはなし(日々のお弁当には高い!)。缶詰のベシャメルと牛乳を使う、お手軽・手抜き仕上げでかんべんしてください。
下ごしらえの手間も少ないし、夕食後のまったり時間などを利用して、前もって煮込みの段階まで終えてしまえば、あとは煮詰まったブイヨンにベシャメルとかを入れてソースを仕上げるだけ。
火の前に立つ時間は煮込み時も含めて合計15分もなくて、おなじクリーム煮系のお料理でも、焼いた肉に粉をまぶしてソースを仕上げていくフリカッセよりも、実質的に今回の手法の方が楽チンなんじゃないかしら。
鶏肉のブランケット弁当
- 鶏肉のブランケット風
- スナップえんどう
- バターライス
鶏肉のブランケット風(小さいお鍋でつくるための分量)
- 鶏もも肉1枚(切らない)をさっと湯がく(お湯にはタマネギくずやにんじんの皮、セロリ葉なんかを)
- 1とにんじん1本(半分に切る)、たまねぎ大半個(2つに切る)をひたひたのブイヨン(固形を使用、煮詰めるためかなりうすめ)、ワイン、ブーケガルニなどで煮込む
- 煮汁が半量くらいに煮詰まったら、鶏と野菜を取り出す
- 4の煮汁を適度な加減に煮詰め、ベシャメル、牛乳、卵黄、バター、マッシュルームを加え、味をととのえる
- 適当な大きさに切った4の材料を鍋に戻し、さっと煮る
この分量だと、おべんとうのほかもう1食くらいいけますね。
まわりのお友達にふるまったり、暖めてお夕飯にいただいたり、楽しみは広がります。
煮込み時ににんじんとたまねぎをカットしたのは、小鍋で煮るため。もし、もっと大きいお鍋で煮ることができたり、たくさんの分量で調理する場合は、丸のままの煮込んじゃいます、多分。
バターライス風
- フライパンに少量のバターを取り、極みじん切りのタマネギ少々を炒める
- ブランケットの煮汁適量を1に入れ、そこに冷ご飯を加え”ソース”を絡める
- お好みで軽く塩、こしょうして味を調える
- 盛り付け時にパセリのみじん切りを散らす
いずれも、かなり手抜きの入ったレシピのため「風」ってことで…
トマトコンサントレ(トマトペースト)やベシャメル(あとハリッサも)などは、棒状にして冷凍にしておくと、必要な分だけ切って、いつでも手軽に使えるから便利ですよね。
2 件のコメント:
はじめまして。
エキゾ飯w好きです
うわぁー。どれも美味しそうなお弁当ですね。
私もお弁当持参者の端くれとして見習いたい限りです。
量的に一人暮らしの晩御飯にももってこいですね。
今後もランチタイムが楽しくなるような
おしゃれで趣味の強い!!お手軽レシピを期待しています。
arabesqueさん>
さすがエキゾ飯好き。神秘的でステキなハンドル名ですね。
お弁当にかこつけて、趣味のお料理を作り倒している毎日なので、お弁当以外の食事の場面でもレシピなどを参考にしていただけると、とてもうれしいです!
これからも、よろしくお願いします。
コメントを投稿