今週の鶏肉特集は、メーンディッシュのどれもが、単品でおススメなんですけど、その中であえてピックアップしたのが、今日の鶏肉のケバブ弁当に添えた菜の花ピラフです。
このお料理。
八百屋さんの店頭に、走りの菜の花が出てくる12月ころになると、房総半島とか、南のあたたかな太陽光線に憧れて、無性につくりたくなる一品です。
いつもはお米を炒めたフライパンでそのまま炊き上げるのだけど、今日は炊飯器を使用しました。飾り用の花の部分を入れ軽く蒸らしたあと、再び蓋をあけると、なんともいえない菜の花の刺激的な香りとアラブ風に振ったエキゾチックなスパイスの香り、そしてお米の香りが一体となって湧き上がり、春待ち気分を盛り上げてくれます。
この食べ方を知るきっかけとなったのは、もう10年以上も前のNHK男の食彩(現食彩浪漫)のテキスト。ポルトガル料理として紹介されていて、小あじのから揚げが一緒に添えられた食卓風景でした。
出自がヨーロッパの西端とはいえ、今回はクミンやオールスパイスといったレバニーズを作るときの定番スパイスを軽く加えているため、カバブやターメイヤとの相性もばっちり。当然、アラブとイベリア半島の間にあるプロバンスやイタリア方面の料理とも、作り方次第で相性はよさそうです。
この季節、お友達と一緒にイタリア料理を作ったりするご飯食べ会で、あえてパスタを省いて、和食みたいに最後の締めに菜の花ご飯ってのはいかがでしょう。炊き上がりのかぐわしい香りに包まれれば、春っぽいほんわかした気分で、最高に幸せなデザートの時間へ突入できること請け合いです。
◎レシピ(米2合分、炊飯器を使用の場合)
菜の花のピラフ
- 菜の花1把を約3cm幅に切る、少量のオリーブ油でさっと炒める。火は通ってなくてよい。花、葉の一部は、飾り用にとっておく
- たまねぎ1/2のみじん切りと、さっと洗って水を切った米をオリーブ油と炒める
- 1,2と鳥のスープ、好みのスパイスを加え、味を調えて炊飯器で炊く
- 炊飯器の炊き上がり5-10分前(水分がなくなる頃合)に、炊飯を強制的に終了
- 炊飯器に飾り用の菜の花を入れ、2-3分蒸らす
本当は2のときににんにくを入れなければなりません。たっぷり入ると、味のパンチがもう一段階強くなります。
また、おもてなし料理とするためには、盛り付け用に、緑の鮮やかな飾りの花が必要ですが、味の面でいえば、個人的にはじっくり炊き込んでクタクタになった菜の花とご飯が一体になった味わいが大好きです。
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