エジプトではムバラク大統領が辞任しました。デモの人たちが集まったタハリール広場は、旅行時に何度か通った場所で、ニュースの映像をみながらカイロを歩き回った日のことも思い返しました。
その街歩きの途中にいちばん飲んだものといえば、紅茶です。旅行にいけば必ず築地とユザワヤと合羽橋(みたいな場所)に行くのが常のため、初日にまず足を運んだのがスーク・イル・アタバという、地元住民が買い物する市場。そこでモロヘイヤを刻むための両手持ちの半月型包丁(なぜか日本製の表示が、ホントか?)を買ったり、携帯電話ショップでパーツを物色したりしたのですが、その間、1時間に1回くらいというハイペースで喫茶店に立ち寄りました。ちゃんと建物の中にある店から、ほとんど屋台なこんな店まで、いろいろと。
そこで、アラブ語の学習ノートを取り出して、地元のおっちゃんにカタコトアラブ語をぶつけてコミュニケーションを試みてみたりしたのですが、ノートの表記ミスをわざわざ直してくれるおっちゃんの親切ぶりとともに記憶に残ってるのが、熱くて甘い紅茶の味です。
とはいえ、最初の2軒くらいで初エジプトな日本人が「お茶、おねがい」っていっても、出てくるのはティーバッグのお茶。みんなが飲んでいる、茶葉をぐるぐるかき混ぜて上澄みを飲むものと違うのが悔しく、3軒目では、そんなお茶を飲んでいる人がいる店をみつけた上で「同じものを」って身振りで頼んで、ようやく「ああ、コシャーリーね」って合点してもらえ、ありつくことができました。
どうやら、あのごはん+マカロニ+豆なコシャリって言葉は、まぜまぜっていう意味っぽい。韓流ならピビムって感じ?
そんな思い出を、最近のエジプト事情で思い出した折、ネットをするため入ったマクドナルドで、カイロでお馴染みだったリプトンのマークがふと目に飛び込んできました。で、紅茶を注文した上で、ティーバッグを破って直接カップのお湯の中に放り込み、砂糖もしっかり入れて、ぐるぐるコシャーリー!
ベタベタな甘さと、粉茶だから過剰に出たえぐみとのコントラストが、なんとも懐かしい旅情をかりたてて、もう最近は、こればっかりです。
砂糖は4本。個人的には、これ以下の甘さは考えられませんが、これ以上の本数の砂糖を所望するのもなんか気が引けて、結局はこの本数が決まりになりました。
暑い夏にはカルカデもいいけど、このコシャリ紅茶は、季節を問わず、いつでもどこでも簡単にエジプト情緒が楽しめるのが嬉しいところ。
そういや、昔はファミレスのドリンクバーで煎茶(たまに紅茶)+ミント茶+たっぷり砂糖で、マグレブミント茶とかもやってたっけ?
スークイルアタバといえば、この羊たちや亀の子な鍋、この焼きチキン定食とか、振り返ってみると、お弁当時代のまとめと予告エントリの写真に、ずいぶんと使っていましたね。
*昔書いたように、あいかわらず、ボイコットイスラエルな考えなので、あまりマクドに行きたくはないのですが、街中でネットをする利便性の関係上、最近は時折利用しています。
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