丁度、家に袋麺タイプの味噌煮込みうどんがあったのです。カップ麺より、食材として利用するには袋麺の方が便利です。本物の伊府麺は卵麺ですが、この際、形状とテクスチャ重視で、中華街バイト時代にお馴染みだった懐かしい味わいを再現できれば、とおもいます。
そもそも伊府麺といえば、インスタントラーメンの元祖・チキンラーメンの発明のアイデアのきっかけになったとも聞いたことがある麺。バイト先のレストランの厨房に、座布団みたいにでっかい麺があった光景が思い起こされます。
お馴染みだったメニューは蟹肉入りの汁そばか、黄にら入りの煮そば(撈麺)ですが、今回は広東料理の定番ネタ本「香港粉麺飯」にでている、(オイスター)ソース味の焼きそばをアレンジしました。焼きそばとありますが、中身としては煮詰めた撈麺です。
◎オイスターソース味の伊府麺焼きそば風
- インスタントのうどんを、指定の調理時間の半分(2分)ほどゆでる
- もやし1/2袋、5mm厚に切ったしいたけ2個、下味をつけた豚肉(今回は冷凍を使用)を湯通し
- 鍋に油大さじ1を熱し、香り出しの香味野菜と1の豚肉、椎茸を炒め、スープ+合わせ調味料を加えて煮立たす
- 3の鍋に1の麺を入れて、汁がなくなるまで煮込む
- ほぼ汁がなくなったら、1のもやしと、細切りにした葱を加え、軽く鍋をあおり、香りの油(お手軽にはごま油)少々を振りかけて盛りつける。お好みで香菜を
*合わせ調味料:スープ150ml、オイスターソース大さじ1、醤油大さじ1、砂糖小さじ1、顆粒の和風だしの素少々
基本的に時期はずれの野菜(=流通量が少なく、値段が高め)のものは、余程のことがないと使わない主義なので、この季節にはまだ値段があんまりこなれてないにらではなく葱を使いましたが、多分味付けとの相性は、にらの方がよいかも。ただ、その場合は香菜は不要かもしれませんね。
顆粒の和風だしの素は、大地魚という鰈の仲間の干物の粉の代わりに使用。
今回使ったうどんは、すがきやの味噌煮込みでした。
実際に食べてみて、麺の味わいは卵麺ではないので物足りないかもしれませんが、もっちりテクスチャと、煮込んだ時にそのテクスチャを保つガッツは、インスタントうどんの方が上だとおもいます。なので、蟹肉汁そばみたいな薄味より、このお料理みたいな濃い味系の方が、初めてのチャレンジにはもっちり感を強調できる分よかったのかも、っておもっています。
でも今後、機会があれば蟹肉系とかも実践してみます。
あ、これは汁気がないのでお弁当にも使える麺料理ですね。
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