とはいえ、お知り合いお年寄りのいる家では、ストーブや炬燵やホットカーペットのしまってない家もけっこうあります。朝晩は、なかなかに肌寒い日も多く、夏モードのスイッチが入りづらい日々が続いています。
でも、季節の一つの節目だから、夏場向けなお料理を一発キメて、ギアを一段あげていきましょう。
ってことで、中華風の冷たい和えそばです。いちおう漢字表記では叉焼葱撈麺。煮そばとおなじ撈麺です。昔、なんかの本で神戸の中華料理屋さんが、冷やし中華の関連メニューとして紹介していたのをみて以来、定番中の定番として、もう10年以上楽しませてもらっているメニューです。
ゆでた中華そばを、醤油やオイスターソースのたれと、葱、細切り叉焼と和えるだけなんだけれど…
◎レシピ
- 葱(長ねぎでも青ねぎでもお好みで)を、ごく薄いななめ切り、もしくは白髪ねぎ風に。叉焼も、葱の長さと併せて細切りに
- オイスターソース、醤油、少量のスープ(たれに適度な流動性を与える程度)、ごま油を合わせてたれをつくる。いつもの配合は、3:1:1:1くらい(ただし、これは油控えめを意識した分量です)
- インスタントラーメンを柔らかめに茹でる
- 3の麺をよく洗って余分な油分を洗い流し、冷水でしっかり締め、よく水を切る
- 4の麺を2のたれに絡め、少量の葱を残して、1の具材も混ぜる
- たれと具材を和えた麺を皿に盛りつけ、残した葱をのせ、好みで辣油や荒くひいた胡椒を振る
きょうの眼目は、なんたってインスタントラーメンです。
このお料理、生麺でつくっても美味しいけれど、インスタントラーメンでつくると、パーム油などのフライに由来するフレイバーが、オイスターソースなど生の調味料の直球系な味わいとバッティングして、個性豊かな食材に化けます。
フライすることで、多孔質になった麺自体にしみこむ味わいの塩梅も、生麺の糊化した表面にからみつく味わいよりも広がりがあって楽しいのではないかとおもいます。
韓国料理方面が好きな方なら、インスタントラーメンを食材づかいすることは抵抗ないでしょうけど、
本家中華風でも、伊府麺や蝦そば・卵そばの例を挙げるまでもなく、インスタントラーメンは、ちょっとエキゾ強めに味付けすると、とても魅力的な食材になるから、こういった、たまのイタズラはやめられないのです。
きょうはなかったけれど、香菜(パクチー、コリアンダーの葉)があれば、大量に振りかけたい気分だしね。
ちなみに、きょうのインスタントラーメンは日清の出前一丁。ごまラー油が、このお料理には便利です。また、茹でたあとよく洗うので、油が酸化しかかった、賞味期限切れのラーメンの始末にも役立ちます。
(学生のころ、生協売店で投げ売りしていたラーメンを、この路線のお料理で堪能しつくしました)
これからの季節、ビールがお伴になるような遅めのランチや、夕方前の虫養いにもどうぞ。
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