2009/04/05

ヨーグルト煮のマハシー

僕が春本番を感じる指標の一つは、ズッキーニの値段がバンバンに使いたくなるくらい安くなることです。そのタイミングが先週訪れました。

でも、安いお店の店頭に残っていたのは2本だけ。

この限られたチャンス。せっかくだから定番以外に挑戦してみようということで、いつものマハシーとは気分を変えて、ヨーグルト味で煮込んでみました。

ヨーグルト煮のマハシー
レバノン料理の本を読んでいると、クッベ(kebbe,kibbe,kibbi)をヨーグルトで煮込んであるレシピはよく出ているし、どっかの食堂で朝ご飯に食べたファッタっていう料理は(作り方はこんな感じ=リンクはyoutube動画)にも、たっぷり温かいヨーグルトがかかっていました。ヨーグルト煮は、よくありそうな味です。

ヨーグルト味のクサマハシー(クサ=ズッキーニのこと)も、手持ちの料理本の中でもお気に入りな「le vrai gout du liban」に出ていて、ずっと気になっていた一品。

ヨーグルト色の煮汁の中に、少し薄めの緑色のズッキーニが見えている景色に、どうにもチャーミングな味わいを想像させられて、一度つくってみたいと思っていたのです。

◎レシピ
  1. ズッキーニをマハシ用に準備する(中の果肉をくりぬいて、米、挽肉、玉ねぎ、パセリ、スパイス、塩、レモン汁、オリーブ油を混ぜたものを詰める)
  2. 1をブイヨンで30分煮る(レモン汁は加えない)
  3. 2にヨーグルトをたっぷり加え、さらに15分煮る
  4. 煮上がったらミント(今回はドライを使用)、オリーブ油をかけ、しばらく休ませる

ヨーグルトは、相当たくさん。ヨーグルトをブイヨンで伸ばす、って感覚でつくれば大丈夫だと思います。

初めてつくったけど、失敗なく美味しくできました。ハードなミント好きなため、できたてで思い切りミントの香りが立ち、ヨーグルトやオリーブ油も渾然一体となった香りが、最高にいい気分です。

当然、ちべたくなっても美味しいのはトマト味と同じ。見かけも、夏は涼しげで、冬には雪の中の下萌を感じさせる暖かさもあり、味わいだけでなく、食卓の彩りの面でも、一年中楽しめそうなお料理です。

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