そんな中、密かなこの冬のお料理生活のテーマ(だったつもり)の、カリブ料理を冬の北陸の食材でつくってみよう計画の中で、つくり残していたお料理がいくつかあります。
その一つがあんこうのコロンボ。
とはいえ、鮟鱇ってなかなかのお値段するし、それなら結局は鶏肉か豚肉でいいんぢゃん、って日和ってしまうのが正直なところ。でも、つい先日、百貨店の地下食品売り場で鍋用の鮟鱇を見かけ、この子を逃したら次は何時できるのよ?ってスイッチが入り、ついに実践となりました。
ついでに、売り場に並んでいたバイ貝も買って、ランビ(コンク貝)気分も付け加えました。
鮟鱇のコロンボ ◎レシピ
- 香味野菜の葉や皮を加えた湯で鮟鱇をさっと下ゆでする。バイ貝もぬめりを取り下ゆでする
- 油にクミンなどの粒スパイスと、唐辛子、軽く潰したにんにくを加え温める。香りが立ったらセロリ、玉ねぎを炒める。シャトー風に切って、さっと下ゆでした人参も一緒に炒める。
- 2の野菜をいったん別皿に取り水気を拭き取った1にコロンボスパイスと粉をさっとまぶし、オリーブ油で炒める。そこに2の野菜、軽く下ゆでしたじゃがいも、大根などお好みの野菜加え、コロンボスパイス、粉唐辛子と一緒にさらに炒める
- 3に白ワインを振り、ひたひたの水またはスープとトマトコンサントレ(水煮でOK)を加え、塩などで味を調えて1時間くらい煮込む。頃合いを見計らってバイ貝も加える
- 4をご飯にかけて盛りつける
このお料理のモデルになったえいのコロンボにならい、スタータースパイスも使って。
結論としては、鮟鱇の場合は、しっかり煮た方が、身の繊維や骨の継ぎ目まで味が絡まるので絶対的にうまい。写真はしっかり煮込み時のものです。
最初の実食は、フィレの部分とバイ貝を仕上げにさっと煮るだけにして食べてみました。バイ貝はそれでも大丈夫だけれど、あんこうはイマイチ。むしろ、純粋なフィレでも、鍋感覚だとやや煮込み過ぎなくらい。骨周りや、鰭、皮付近なんかだと、どぶ汁に例えれば、可成り煮込んで味噌味が染みついた頃合いのような加減が、コロンボ向きかも、ってのが実感です。
よほどやり過ぎなければ、バイ貝も煮込み上等だと思います。
それはそうと、肝心のキモについての記述がないのが、鮟鱇好きとしては気になるところだと思いますが、ごめんなさい、キモはそんなに好きではないので、身のリソレの時に一緒にソテーしたのを添えて、さっと煮実食の時に食べちゃいました。だから完成系(=しっかり煮込み)の写真にはないのです。
ただやっぱり、キモの好きな人なら、ソースに溶いてコクだしすると、ご馳走感がぐーんと高まるかも。
もともと水の量もあんこう鍋と比べて少なく、ソースは軽く煮詰まり加減となり、煮込んだ具とほどよく絡み合い、日本風カレーとも、インド風カレーともちがう、これがコロンボなりの仕上がりかも、って思えたのも収穫です。
追記
あと、やり残しているお料理が一つ。
それは、サトイモフォンゴ(里芋でつくったモフォンゴ)です。書いたからには、近いうちにやらなきゃね。
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