2015/05/11

日本のうどん発祥地探訪記-発動編その2

これまでの経緯
接触編その1
接触編その2
発動編その1

うどん発祥探訪記の最後は、伝承館でうかがった、正統な五島うどんの食し方をご紹介して締め括りたいとおもいます。

○ゆで方

たくさんのお湯で茹でる。お湯の量は、茹でている時にうどんがくるくると廻る程度。どのうどんのパケでも、基本の推奨量はうどん100gに水1lとなっていますが、1.5-2倍くらいの湯量でもよいように思います。


基本のゆで時間は、うどんを湯に入れ、再沸騰してから6分。

実際に食べてみてゆで加減が足りないな、と感じた場合。コンロなどで煮立てながら食べる場合はもうすこし茹で続ければよいのですが、そうでない場合は、そのまま湯に浸しておいて、好みのゆで加減に。

五島うどんの食べ方といえば、茹でた鍋のまま、煮立ったところを出汁や卵にとって食べる地獄炊きですが、うどんを追加で茹でる時には適宜お湯を足した方が吉だそう。

冷やして食べる際には、最後には必ず氷水にとって締めてほしいとのこと。プルプルの食感のうどんのためには、これは必須。

尚、この方のうどんのパケの説明には、冷やしの場合は、好みのゆで時間+火をとめてむらし1分、その後に締めるように、との表記がありました。

○食べ方
熱々のうどんの鍋を前にして、用意すべきはあごだしと生卵の二つの鉢。
あごだしは、普通の釜揚げうどんのように食べるとして、


生卵には醤油と葱、人によってがカツオブシを少量加える方もいるそう。そこに熱々のうどんをすき焼きのように取って、たまごをからめて食べてください、とのこと。

各所の食べた方のアドバイスををみると、卵への醤油の添加量は“少量”または“ごく少量”との表記があります。実はここが大切なポイントで、「地獄炊き」だと茹で汁に麺由来の塩分がかなり溶出しています。鍋から熱々のうどんを引き出して卵に放り込むと、その茹で汁の塩分も加わるので、それを見越して、醤油は控えめにするのが(讃岐うどん愛好者によると、この点は釜玉でも同じとのこと)ポイントのようで、この点についてもきっちりご教示いただけました。

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最後に、使っている粉のことを聞いてみました。

小麦の島だけに、地元の粉へのこだわりが強いのかと思いきや、粉はアメリカ産のものを使っているとのこと。食感などを考えると、これがベストの選択だと話されていました。

お話をうかがった方は、伝承館でうどんをつくり「潮風の恵」というレーベルで販売されています。また、船崎のうどんは(船崎に入る直前の交差点付近にある)青方のメル・カピィでほぼ入手可とのことなので、必訪な直売所です。


(ていうか、そもそも大曽教会にお参りする前に、交差点の先の目の前にあった直売所の看板に目を取られて、ナビの案内を聞き流して肝心の交差点を通り過ぎ、メル・カピィに直行してしまったことを懺悔します)

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