スパイス料理の友である名著、The Spice Companionのクローブの項には、オススメのブレンドスパイスとしてMalukuというスパイスが出ています。クローブベースに、ジュニパーベリーと生姜、リコリスの配合。このスパイスで香り付けしたちりめんキャベツがお肉のローストにぴったり、とのことなので、それをヒントに。
キャベツとスペアリブのスパイスブレゼ(蒸し煮) 2人分
- スペアリブ 500g(骨4-6本)
- キャベツ 1/4個
- クローブ(ホール)小さじ2
- ジュニパーベリー(〃) 小さじ1
- 黒胡椒(〃) 小さじ1
- 生姜 大きめ1かけ
- 塩
レシピ
- スパイスを粗めに砕き、塩(肉重量の1.5%程)、みじん切りにした生姜と一緒にスペアリブにまぶし、ラップをして一晩おく
- 肉のスパイスを払って、油を敷いたフライパンでこんがりと焼き付ける。そのフライパンに残った油で芯ごとざく切りにしたキャベツもこんがりと焼き付ける。
- 鍋に2のキャベツを敷き、上にスペアリブを乗せ、2で払ったスパイスと生姜を振りかけ、キャベツがひたひたになるくらいの水を加え、ふたをして煮る。沸騰したら火を弱めるる
- 水が減ったら適宜補いながら、2時間くらい煮込む。
- キャベツの半分くらいの高さの煮汁で丁度よい味になるよう塩で味を調え、10分ほど煮る
*オプション 煮るときの水にシードルを加えると風味が増しそうです。
スパイスコンパニオンのアイデアと、定番の猪/豚肉とキャベツとごぼうの煮込みの融合レシピ。ジュニパーベリーのさわやかな香りに、胡椒と生姜のシャープな香りと辛み。そこを豊満かつマイルドにまとめてくれる辺りが、クローブの本領発揮といったところです。香り一つで、いつもの煮込みとは全然ちがった華やかさが加わります。
このレシピ、クローブのベースがきちんと効いていれば、ジュニーパーベリーや胡椒、今回用いなかったリコリスなどの部分は、お好みのスパイスへ自在に応用可能そう。アレンジ次第で、欧州風にもアラブ風にも、中華風にも自在に化けそうです。
そういえばクローブって、普段に表だって使う機会はポトフで玉ねぎに刺すか、焼きリンゴに刺すか、飲み物に使うかってくらいですが、実はQuatreepicesや五香粉、レバノンの7spiceなど、このブログではおなじみのレバニーズにマグレブ、中華には不可欠なミックススパイスには欠かせない香り。このお料理を作ってみて、実は日頃からとてもお世話になっているクローブのありがたさに改めて気づかせてもらえました。
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