2012/01/27

あちゃら漬け

僕が俳句をしていることは、このブログで書きましたっけ?某結社に所属してわりとマジメにやっていて、結社の京都の句会にもよく出かけます。

その句会の後の飲み会の、さらに二次会で立ち寄る飲み屋さんでは、1月にあちゃら漬けを出してくれます。店のおかあさんの手づくり。例年1月の句会には参加できることが多く、さらに泊まり日程でこのお店に行けることも多いので、個人的にあちゃら漬けは、京都の一月を一番強く感じられる食べ物だったりします。

さて、そのあちゃら漬け。漢字で書くと阿茶羅漬け。新年の季語です。
手持ちの俳句歳時記・新年(平凡社)の解説を読んでみると

京阪地方の正月料理。守口大根または蕪を小さく刻み、これに昆布を刻んだもの、及び紅唐辛子の小さなものを少し入れ合わせ、三杯酢に漬けたものである。
とのこと。さらに広辞苑によると、「あちゃら」というのはペルシア語のachar(2つのaの上に音をのばすような記号あり)に由来するポルトガル語だとか。

でも今年は、日帰りで京都の句会に出たため、あちゃら漬けにありつくことができませんでした。そうなると、なんだか寂しい。てなわけで、記憶を頼りに実作してみることにしました。

あちゃら漬け
あちゃら漬け
  1. 蕪中3個の皮をむき、1cm角のダイス状に刻み、塩をしてしんなりさせる。
  2. 漬け込む酢をつくる。酢カップ1/2、砂糖カップ1/4、鷹の爪1本(種を切り小さく切る)、昆布5cm角ほど(小さく切るまたは折る)を合わせる。薄口醤油、塩などで味を調える
  3. 1と2を合わせて漬け込む。

実作前にいろいろレシピをネットで調べてみたのですが、出てくるのはスライスした蕪を漬け込むものが目立ちます。でも記憶にあるのはダイス状のもの。この方が、箸で一つ一つ摘みながら、ボチボチとお酒を飲むのには、気分とリズムが整うように思えたので、記憶を優先しました。

ただ、記憶の中のものは5mm角くらいとより小さいんですけれど、そこは家庭の味として食べ応えも増しておこうと、大きめにカットを採用です。

キューネの瓶にあちゃら漬け
漬け込みに用いたのはキューネのザワークラウトの瓶。樽型の形もかわいいし、広口で使いやすいし、この瓶は便利ですね。

追記
あちゃらの語源のacharって、インド方面料理でよくきく「アチャール」とも同じルーツっぽい雰囲気ですよね。

0 件のコメント: