2017/11/21

赤ピーマンのムース。

このお料理名を見ると、思わず「なつかしい!」となる方も多いのでは?ある日、直売所でたっぷりの赤ピーマンが詰まった袋をみて、ふとこのお料理のことがフラッシュバックして、レシピを検索して、つくってみました。


食べてみると、手探りで作って、見かけは不細工極まりないにもかかわらず、90年代のフランス料理屋さんで食べた「あの味」がします。当時はバイト代などを握り締めて今以上に気合いを入れてフランス料理屋に出かけていたので、半蔵門にあったあのお店とシチュエーション、席、飲んだワインなどは忘れもしません。


当時はそんなことは知らなかったのですが、ググった感じでは、どうやら元ネタは(王様のレストランのサーモンの臓物パイでおなじみ)ランブロワジーベルナール・パコ氏のスペシャリテで、日本ではコートドールhttps://serai.jp/gourmet/68523から広がって、当時大流行したお料理らしい。


あまりにも美味しかったので、もう一度つくってみました。ゼラチンの加減を強めにしてクネル形にしやすくしてみたり、クリームの量を加減してみたり。トマトのソースはないと味のバランスがとれません、必須です。


今でも、前菜に野菜のムースがあるとついつい食べたくなってしまうのも、このお料理のコクのある甘酸っぱい味が、記憶に染みついているからでしょうね。

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