それがポパイ定食の、ほうれん草と卵の炒りつけ。
少し肌寒さを感じ始めたころ王将を訪れて、このメニューがカウンターから見上げたところに張り出されているのを見つけると、嬉しくなってつい注文してしまいます。王将らしい濃いめの味と、卵のまろやかさの力で、ほうれん草のアクを和らげつつ、お浸しなどでは得られない味の主張もあるところが楽しい食べ物です。
で、冬場のアク(=シュウ酸)の弱そうなほうれん草をたくさん買い込んだような時、自宅でも似たようなお料理をつくってみるようになりました。
ポパイ炒め(=ほうれん草と卵のいりつけ)
- ほうれん草1把をざく切り、たまねぎ小1/2個は厚めのスライス、人参少量はは短冊切り。豚肉50gは食べやすい大きさに切り醤油、紹興酒などで下味をつける。やわらかくしたいなら重曹も少々
- 卵2個を溶き、油大さじ2でふんわりと半熟に炒め、容器に取っておく
- 鍋に油少々を熱し、たまねぎ、にんじん、豚肉を軽く炒める。豚肉の表面の色が変わったら、ほうれん草を加え、鍋を一振り
- 3の鍋の真ん中を開け、そこにに合わせ調味料(オイスターソース大さじ1、醤油大さじ1、砂糖小さじ1、スープ大さじ3-5を合わせておく)を加えて煮立たせる。水溶き片栗粉でとろみを付ける
- 鍋を2-3回振って、具材に調味料を絡める。そこに2の卵を加えて、ほぐしながらもう2-3振り。ごま油をたらす
試行錯誤を繰り返して落ち着いたこのレシピのポイントは、調味料にとろみを付けたところに卵を入れて全体に柔らかい仕上がりにすることと、卵とほうれん草には最小限の火しか入れないこと。その結果、食感がとろりふんわりと気持ちよいだけでなく、ほうれん草のシュウ酸テイストの汁への流出を抑えつつ、卵だけでなくとろみでのコーティングも図られて、アクの部分を個性として楽しめるようになるのではないかと思います。
もちろん豚肉は、手間をかけられるなら湯通し/油通ししてもよいのですが、このお料理の場合、他に湯通しする食材がないため、省略しました。
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