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2014/07/17

西瓜+ミント+白チーズ

夏はこれに限る!、って食べ物/飲み物がいくつかあります。

まずフールメダミス(そら豆のあっさり煮)、そしてカルカデ(ハイビスカスティー)。それに昨夏、西瓜+ミント+白チーズが加わりました。



西瓜は生まれてこのかた「食べられないことはないけど、好んでは食べない」ものだったのですが、去年7月、中東+エキゾ飯マスターのサラーム海上氏の、このついーとが目に留まりました。

その時、家には西瓜と、トルコで買ってきたベヤズペイニルがあるという絶妙なタイミング。ミントもなんとかして(当時、ミントの鉢が虫に食われて厳しい状況だった)、さっそく実作しました。

これがもう、んまい。タブレ、トマトサラダ、チュニジア風ツナサラダなどに加えて、即、夏の前菜ローテ入りです。この夏も、走りの西瓜からガンガンいただいてます。

苦手な西瓜の青臭さをミントと乳製品の香りがマスキングしてくれるし、甘さもチーズの塩味がバランスをとってくれる。西瓜の苦手な要素が消えて、エキゾ感も高まってと、まるでマジックです。

その後、チーズが得意な地元イタリア料理店でも、リコッタ+西瓜なメニューをみかけましたので、この組み合わせは地中海辺りでは定番なのかもしれません。

ミントについては、サラーム氏はスペアミントを推奨していましたが、自分はペパーミントのガムみたいなメンソール感が効いてくる感じが好みです。

ちなみに、モヒートはスペアミント派。それに(邪道は承知ながら、レバノン好きなもので)柑橘はレモン、そして甘みはパルスイートていう組み合わせがお気に入りだったりします。

尚、このブログを訪れるような方は、サラーム氏の「おいしい中東」は必読必携です。


2011/02/16

お菓子を食べながら蒸留酒を呑む会。

間が開きましたが、新年のお菓子な出来事その2。

友人の女性菓子職人さんのつくったお菓子をアテに、蒸留酒を呑もうという会を、友人たちと催しました。

そもそものきっかけは、去年の12月24日。自分は仏教徒でクリスマスを祝うことはないのですが、彼女のつくったクリスマス向けのチョコレートケーキは購入して、おいしくいただきました。

ただ、その時間帯が深めだったため、ついつい手が伸びたのは島のラム(rhum)。モニー(la mauny=シャア専用)の1995ミレジム、ビエル(bielle)の7年オールダージュ、サンテティエンヌ(saint etienne)のvsopあたり。それと、コニャックなんかも舐めてみました。

クリスマス向けのケーキで、子どもが食べるかも、とお酒を使わずに焼かれたものだったので、それを補おうっていう言い訳で取った措置だったのですが、これがあまりにもうまくてついったーで呟いたところ、呑み食べ好きなお友達が何人か食いついて、その勢いのまま実施となった次第です。

そんなわけで、当日用意してもらったお菓子は

Amelieのお菓子
  • 焼酎プラム入り抹茶のパウンド
  • 濃厚ガトーショコラ(カカオ分70%の有機チョコレート使用)
  • コアントロー風味ホワイトチョコレートがけストロベリー
  • セミドライパイナップル
  • カカオ分50%のチョコチップクッキー

当日の蒸留酒
みなさんが持ち寄ったお酒はというと、なぜかウイスキー飲みな女子が多いため、スコッチや日本ものが優勢。モルトはハイランドパークの21年(うまい!)と、サントリーが入れているマクレランズというボトラーのアイラ島もの。あと響。自分が持参したのは、クリスマスの時に呑んだ三種。ほかにカルヴァ(トス)。シャルトリューズがなぜか黄と緑があった。

ついでに、余興として自主レコ部と称し、各自持ちよりのレコードを聴きながら、いろんな蒸留酒をチビチビやっていたわけです。グラスは各自1つで、酒を干してはチェイサー代わりの水でグラスをすすぎ、次の酒に行くという、島の旅で経験したハード系漢呑みスタイル。

で、時間が経つとめいめいのお皿のお菓子も減ってくるのですが、この減り方がはっきり二つの傾向に分かれたのが面白いところ。多くの人は、普通にデザートを食べるように、パクパクと一口大のお菓子を口に運ぶのですが、若干名は、まるで豆腐ようのように、ケーキを少しずつ削るようにして少量を口に入れ、そこをアルコールで洗うという男気溢れるスタイルで堪能。

そのあたりに、この会の目的をお菓子に置いていたのか、呑みに置いていたのかがはっきりでていて、なかなか愉快でした。

当然、自分自身が呑み目的なのは、ここまでの記事が酒中心に進行していることから明らか。ですけれど、もちろんお菓子も基本的に直球として濃厚なパワーがある上、抹茶や果物のそのフレイバーがちゃんとエッジとして生きていて、そりゃあ楽しめましたよ。

*当日はカメラを持って行くのを忘れたため、写真は携帯で撮影、なのでこんな写真ばっかです。すいません。

2009/08/03

モヒート(mojito)を野点で楽しむ

きょう、地元で花火大会がありました。お伴の飲み物を何にしようかと、冷蔵庫あたりを物色してみると、ミントが残っていたので、ラムと一緒に持って行くことに。

ラムは、もちろんバカルディです(工場見学の会では、キューバの現状から鑑みるに、ハバナクラブ使うべきだ、っていってたくせに)。ミッドタウンの水花火の会場で、バカルディモヒートの屋台がでてるのをテレビでみて、負けてられるか!、って少し思ったってのもあるんだけれど。

てなわけで、クーラーバッグにガス水と、氷、それにミントの葉と、ちいさいポッカ100レモンを詰めてお出かけです。もちろん、カリブのきび砂糖も忘れずに。
グラスは、ピクニック用に数を持っている小さめのデュラレクス。

こいつに、ミントと砂糖とラムを入れて、スプーンでガシガシと、まるで納豆を混ぜる人のようにこねくりまわして。あとは、ガス水と氷を入れるだけ。

野点してモヒート
これが、花火待ちのまったりした時間の話。
いいよ。日が暮れていく時間に、外で風に吹かれながら飲むラムカクテルは。

ぶっちゃけ、今までモヒートはそんなに好きではありませんでした。飲んだことのある場所は、いずれもバー。室内。

それが、きょう屋外で、甘さを強めにして飲んでみたら、全然んまい。とってもんまい。初めてツボにはまりました。

あと地元では何回くらい花火あるんだろう。できればこんどはもっと賑やかに、モヒートパーティーをやらかしてみたい気分。

2008/12/10

ロレーヌ・ビール

旅の日記は撃ち止め、って言ったものの、だいじなことを書き漏らしていました。

それは、旅の間に(水を除けば)もっとも多く飲んだ飲み物。
マルティニークのローカルビエール、ロレーヌ(lorraine)です。


今は、PCの壁紙もロレーヌ柄です。

はっきりいって、地元の奴らにとっては、ロレーヌはあんまり格好のいい飲み物ではないらしい。

実際、ゴチしてくれるって奴らは、一様にアイネケン(heineken=いちおうフランス語発音でね)を勧めてくれ、オーダーしてくれました。

でも、個人的には、断然ロレーヌの方が味が濃ゆめで好み。

レバノンのアルマザ、エジプトのステラ、台湾ビールなど、旅先でよく飲んだビールはいろいろあるけれど、これは今でも日常の中で飲んでもいいとおもっています。

2008/12/09

島での、たべもの・のみものスナップ

もう、旅から3カ月もたつので、いいかげん撃ち止めにします。

マルチニークの花屋
そんなわけで、小ネタ的なスナップで締め。
(トップの写真はマルティニーク・サンルースの花屋さん)

*****

◇朝のカフェ

海辺のカフェマルティニークのサンルースでは、朝ご飯はいつもこのカフェで、ココアとパンオショコラ。ハリケーンシーズンだったもので、地元新聞もよんで、いちおう天気予報にも気をくばりつつ。

ただ、朝飯をたべてる横で、前の晩にチン、ってやったおっちゃんが朝っぱらからいきなりラムあおってたり、「まあ飲め」って、ビールおごられたりもしたりして。

*****

◇フォールドフランスのスナック

街角のスナック
宿泊していたホテルにもほど近い、公園の周りに出ていたスナック。コロンボやランビのブロシェットなんかはここでいただきました。

ちなみに、ロンプラ(英語版)には、「公園の周囲にはたくさんのスナックが出る」と記載がありますが、ホテルのおっちゃんによると、最近は減ったとか。

公園自体は改修中で、ジョセフィーヌ像も撤去されていました。

*****

◇アボカドのビネグレット

アボカドの前菜
えいのコロンボ
を食べたレストランの昼定食(menu)のアントレ。

アボカドの長さは15cm以上あってでかい。食べると結構なボリュームだけれど、ビネグレット(ドレッシング)の酸味のおかげで、意外にスイスイと食べられてしまいました。

*****

◇牛肉のブロシェット、なんだけれど

牛肉のブロシェット
すごくね、この盛りつけ。上から肉を刺した串が、ぶら下がってるの。

グアドループのリゾート地、ゴシエ(gosier)のビーチサイドにあるレストランにて。

お肉は、クレオールソース(sauce creole)という、柑橘の汁や玉ねぎ、唐辛子などの入ったソースで、さっぱりといただきます。似たようなソースで、ソース・シアン(sauce chien=犬ソース?)ってのもあるようです。

*****

◇唐辛子

市場の唐辛子
上のクレオールソースだけでなく、たこのフリカッセのプレートとか、鶏のグリルとか、いろんなお料理の薬味にしばしば添えられていた唐辛子。ちょうど、レバノン・シリア料理の唐辛子ピクルスみたいなかんじで、ちょいと囓ったりすると、フレッシュな辛みが食事を引き立ててくれます。

かなり辛いけど・・・

*****

◇さとうきびのジュース

さとうきびのジュース
フォールドフランスの街で飲んださとうきびのジュース。街では、そこいらじゅうで売ってました。このライムをしぼるのが、いい感じ。

さとうきびを絞る機械
絞るのは、この機械で。店先にどかんとおいてあります。

*****

◇サンファンのレストランの店先には・・・

お菓子とパン
行きの滞在時にランチした老舗レストラン・ボンボネッラの店先にずらりと並んだパンやお菓子。プエルトリコって(サンファン旧市街しか歩いてないけど)、アメリカとラテンのいいとこどりみたいな感じで、とても気に入った街だったんだけれど、このお菓子やパンにも、どころなくそのいいとこどり感が感じられて、とても美味しそう。

オールド・サンファンのカフェ・レストランは、朝食営業しているところも多く(逆に夕食営業をしないところも多そう)、アメリカ資本ホテルの貧相な朝ご飯たべるより、レストランにでかけてもよかったかも、ってちょっと後悔。

*****

◇パンチいろいろ

パンチとか
マルティニークのマルシェ(市場)には、こんな風に手づくり風なパンチや、バニラエッセンスなどがずらり。

パンチは、パッションフルーツやグアバ、パイナップル、ココ、チョコレートなど、どれをお土産に買おうかと、とても頭を悩ませる(結局、パッションとショコラを購入)。

ほかに、右手の小さい瓶はバニラエッセンス(5E)。青いラベルの瓶ははちみつ。

カカオバトンとかもあるし、お菓子つくる人だったら、非常に心踊るんでしょうね♪

2008/12/08

Rhum::バカルディ(bacardi)の工場見学

トランジットで都合2泊したプエルトリコでは、蝙蝠のマークでおなじみ、大メイカーのバカルディの工場を見学しました。

こうもりのマーク
クバ・リブレ
(cuba libre=キューバリバー=ラムのコーラ割り)でも有名な、このメイカー。創業の地、キューバで生まれたこのカクテルを製法で呼ぶ場合、「ラムコークではなくて、バカルディ・コークっていわなきゃだめだよ」ってことです。

さて、オールドサンファンの港から、フェリーに乗って向こう岸に渡り、そこから相乗りタクシーで工場に向かいます。船はタダ。タクシーは乗り合わせる人数にもよるけど3$前後で。

会社の詳細な沿革は、日本語のオフィシャルサイトに譲るとして、キューバで創業したバカルディ社は、アメリカ国内で販売強化に向け、税金の関係から、アメリカ自治領のプエルトリコに蒸留所を移したとのこと。

そこは、さすが世界に名前をとどろかす大会社。

バカルディの本社ビル
ビルもでかければ、

バカルディの発酵槽
発酵槽もでかい。

バカルディの蒸留器
蒸留器も、会社のビルと並ぶような高さだもんね。

工場見学用のバス
見学は英語とスペイン語のコースが交互に出ていて、このバス(?)に乗って、見学者用のミュゼのような建物に連れて行ってくれます。

見学コースのある建物
最初の部屋には、コロンブスによる西インド諸島の発見から、砂糖黍の栽培、そしてカリブの海賊のお話も。

カリブの海賊の図
なんでも、パイレーツオブカリビアンが公開されたあと、ラムの消費量が増えたとかって話も聴いたことがあるから、メイカー的には大事なポイントなんだろうね。

古い書面
あとは、古い書面なんかも。

さて、その先がミュゼのようになっていて、昔使われていたアランビックや、古い樽などの展示とともに、会社の歴史が紹介されていたり、次の部屋ではヴィデオでラムの製造過程を学んだりできるのですが、この2部屋は撮影禁止だそう。

でも、アメリカ人観光客たちは、そんな酒マニア向けの説明は興味はなくて、早く試飲と売店に突撃したい風情です。

バーコーナー
次の間は、バーテンダーさんがラムの飲み方を紹介してくれます。「バカルディコークだよ」っていったのも彼。「ラムはキューバリバーやモヒートだけぢゃないんだよ」とも。

そして、樽熟成のラムもいろいろ紹介していたのですが、上級品は1本70$(500Eオーバーのおばけみたいなビューラムが売られているのを見てきた身には、革張りの箱に入っているくせにこの価格はバカ安または詐欺だろ、って感じですが)と聞いたアメリカ人たちは「まぢで!」ってリアクション。

最後は、プロモーション用のピッチャーなどのグッズや、広告のポスターが展示され、それにヴィデオメイルを送ることのできるサービスも。これで、見学はおしまいです。蒸留施設は、遠くから眺めるだけ。

さて、あるいみここからが本番。

見学者は、2枚のチケットを渡され、2杯の飲み物を飲むことができます。タダ酒です。

バカルディの試飲コーナー
何を飲むか、選択肢はいろいろありますが、ここはオリジナルに敬意を表してキューバリバーと、普通ではなかなか飲む機会のない、この会社のオールドラムを選択。けっこうな熟成年数を経たラムも試飲させてくれます。タープを張ったような形の建物の下、涼しい風が抜ける中で、南の島の酒をまったりと飲むのはなかなかの気分。

もうひとつのお楽しみは、ブティックでの買い物。売店っていうよりも、ブティックっていってあげたい立派なお店。これまで見学した酒蔵の中では(ラムだけではなく)、フランス・エペルネーのモエ・シャンドン並にこぎれい(1994年ごろの記憶で)。

中には、Tシャツや帽子といった衣料品に、ラム蔵のグラス大集合のエントリで紹介した、ピッチャーやモヒートセット。そして、いろんなラムも並んでいます。日本のディスカウント酒屋さんの価格からすると、たいして安くはないのですが、アメリカだと価格差があるのか、アメリカ人のみなさんは、ガンガン買っています。

そして、バーコーナーで「オールドラムは飲んだことない」といっていた人たちが、なかなかの高級ラムをバンバンに買っています。しかも、ほんの20分前に「高けー」とびびっていた革張り箱のラムを買う人が、むしろ多数派。

バカルディのオールドラム
なんで彼らは、試飲もせずに、ましてや製造・熟成過程をみたわけでもないのに、なんの疑いもなくお金を支払えるの?

先に試飲コーナーに行けば味見してから買うこともできるのに、アメリカの人って、とても不思議ねって思ったひとときでした。

Rhum::ダモアゾー(damoiseau)編

そういえば、カリブ日記の書き残しがまだいくつか。

ダモアゾーのグラスの絵
ラム蔵では、あのグッズ最強・ダモアゾー(damoiseau)がまだでした。

ラムの製造を説明するパネル
この蔵、壁の絵もおもしろいのですが、見学者用のパネルもなかなかにカラフルです。それも、何枚も続いていて
  • 蒸留課程の説明
  • ヨーロッパのラム市場
  • 蔵のある島の地勢・風土の紹介
  • 17世紀ごろの砂糖製造の紹介
  • 蔵の沿革
  • 人力・動物→水車→風車と動力が変遷してきた砂糖きび絞りのムーランの歴史
と、なかなかのボリュームです。

肝心の蒸留所は、現在整備中で、そこいら辺にいる人にいろいろ訪ねても、どうやら事務系の方なのか、蒸留のことはよく分からなそうなので、パネルを頼りに見学します。

さて、そのパネルと読んでみると、さとうきびのジュースのほかに、発酵槽にはシロップのところから出ている矢印も(線の上には濃縮ジュースの文字も)。

ダモワゾーの発酵槽
そして発酵槽で24-36時間の発酵を経て、できあがるアルコールが6-8%。

ダモワゾーのカラム
それを蒸留して70%のラムとなり、50-55%に加水してできあがり、とのこと。

カラフルな設備
実際に設備をみていくと、ここもまたカラフル。

黄色、緑、赤、青と原色がぺたぺたと。ただ、実際の発酵槽(cuve)や、カラムなどは、ステンレス製の銀色が際だち、しかもピカピカ。規模自体も、なかなかの大きさです。

ムーランもカラフル
現場にいたのは、ほかに中年くらいのフランス人観光客数人だけ。静かな蔵の中をふらふら歩いていると、ちょっと気になるものがいくつか。

設備が整備中のため、蒸留器(カラム)など、さまざまな機器の内部や、パーツが並んで置かれていたこと。

カラムの内部
こうした、カラムの中の蒸気が抜けていく部分は、トロワ・リビエールで見た銅製のものとはまた違った様子で興味深いし、

カラム横にあった部品
この円盤状のパーツも、なんだかよくわからないけれど、気になる。

コンデンサー?
この“ぐるぐる”があるものは、普通に考えると気体を冷却して液体にするための装置ですか?

蒸留についてのこまかいことについては、あまり知りたいことが分からず消化不良気味だったのだけれど、工場見学的には、なかなかに楽しめた蔵でした。

敷地内のタンクまでカラフル

2008/11/04

Rhum::モンテベロ(montebello)編

モンテベロ蒸留所
グアドループ島にはいくつかの蒸留所がありますが、一日だけの見学デイで、モンテベロ(montebello)と先に登場のロングトー、グッズと壁絵は紹介済みのダモアゾーの3カ所を訪ねました。ほかに、ドメーヌ・ド・セブラン(行ったけれど見学できず)や、ミュゼドラム(ラム博物館)を設けるレイモナンク(発音はこれでオッケイ?、reimonenq。ここも蒸留施設は見学できず)の蔵、マドラスなどがあるようです。

ムーランのロータリー
さて、モンテベロは地図を北にして蝶蝶の羽の右側(basse terre)の右下。二つの島のつなぎ目から幹線国道を南下し、ロータリーの中に古いムーランがある交差点を島の内陸側に入るとすぐです。

こじんまりとした、風土感ある小規模系な蔵の風情。基本的に好きなタイプです。

敷地がやや傾斜地にあり、駐車場や事務所、酒蔵があるところより、蒸留施設は一段低くなっていて、見学に入ると蔵の心臓部に“潜り込んでいく”ようで、気分は必然的に高まります。

施設は比較的使い込まれているようで、ステンレスの中くらいのカラムが2本。その間にには、銅製の何か(コンデンサ?ワインを温める機械か?)もあります。

訪問時は施設の点検整備中でしたが、作業中のおっちゃんの一人が案内してくれました。

モンテベロの発酵槽
彼によるとさとうきびのジュースを、7個ある発酵槽(cuve)で2日かけて6%のワインにするとのこと。

モンテベロのカラム
そして、カラムでは80%のラムを蒸留。元のワイン、できあがりのラムともなかなかのアルコール度数の高さ。かなりガツン系な味わいなのかも、って期待も高まりますが、販売所でボトルの香りを試してみると、ブラン、ビューともそんなに強烈な印象はなかったかも(飲んでいないのでなんともいえないが…)。

ところでこの蔵。見学時には、ちょこちょこ蔵のディテイルが気になりました。

蒸留用の計器
まず、カラムの横にある計器。左から下部、中部、上部とコンデンサー(気体のラムを液体にする部分)の温度が表示するものです。あたり前な計器だけれど、稼働していな施設では、こんなディテイルが蔵の臨場感を感じさせてくれていいものです。

チョークで書かれた説明
銅製の機器や、黒板にはこんな感じに、チョークで手書きされた説明も。カラムでのラムの蒸留や、蒸留したものが液体のラムとなる課程の説明のように思えますが、これもまた、しっかりと見学用の説明がある蔵にはない味わいです。

あと、もうひとつ。

condomの文字があるプレート
結構こころ踊ったのが、機器についていたプレートです。

そこには「condom」の文字。懐かしい地名です。

ソムリエ系の知識のある人だとピンとくるものがあるのではないかと。そう、ジャノーなんかの蔵があるアルマニャックの小さな村の名前です。学生のころ、フランスのお酒ゆかりの地を巡った時に最初に訪れたのがこの町だし、その旅のときの記憶が、今回の旅でもずいぶんと役に立っています。

まあ、そんな感傷はさておくにしても、

ここの蒸留の機械は、アルマニャック地方の産なのでしょうか?

そういえば、マルティニークやグアドループのラムが本国に送られるときは、アルマニャックにも、コニャックにもほど近いボルドーから荷揚げされるという印象が強いものですし(ネグリタがあるからだとはおもう)、パリなどに比べれば、この島から意外に近く感じることもできるような気がします。

フランス領のラムが、こんなに高貴で芳醇な喜びをもたらしてくれる、そのルーツをこのプレートにみたような気がします。

Rhum::ラムの蔵オリジナルのグラスたち

ラムの蔵のグラス
ラムの各メイカーはオリジナルのグラスを作っており、多くの蔵で購入することができます。そうして購入したり、おねがいしてもらったりしたグラスたちをご紹介します。

ネイソンのグラス
いちばんのお気に入りがこれ。ブランが大人気なネイソンの(たぶん)ティ・ポンシュ(ti-punch)用グラスです。

見学できる酒蔵で使われていた、ガラス製の樽の栓にも通じる瀟洒なたたずまい。オールドファッショングラスのような、比較的大きめな格好で、厚めの底の中央には、小さな気泡が一つ入っているところがアクセント。とはいえ、グラス自体は薄めのつくりで、口へのあたりも繊細で、この蔵のブランの味わいに通じるものが十分にあります。

旅先では、ずいぶんティ・ポンシュを飲んだけれど、帰国後は砂糖抜きで、ライムやレモンを搾ったブランのロックを飲むときに重宝しています。

トロワリビエールのグラス
マルティニークでは、サン・ルースでずいぶん酔っぱらったせいか、いちばんなじみ深いのは、当地の地酒、トロワ・リビエールのティ・ポンシュグラスです。

これに、ドボドボってブランを入れて、砂糖とライムを入れて。旅の気分を引きずって、気軽な気分で使えるグラスです。

モニーグラス表
おなじように、普通のコップ型はモニーのもので、ティ・ポンシュ初ゴチのときに使ったのがこれ。

モニーグラス裏
裏には、シロップとラムを注ぐ線がついており、この分量でつくったティ・ポンシュは、アルコール度数のわりには、美味しくいただけます。

ちなみに、グラスに書いてあるアルコール度数。トロワリビエールは50度で、モニーは55度。香りなどもトロワリビエールはすっきりとしているのですが、こんな基本の基本の部分でも、両者の個性ってちがってきているんですね。

この形のグラスは、中華食堂のビールグラスや、屋台のコップ酒みたいな、気持ちのいいざっけなさがいい気分です。

モニーのプランターグラス
モニーで、もうひとつ。こちらはプランター用のグラス。コリンズグラス風で、底は厚めで安定します。普段でも、グアバジュースをストックしておけば、お手軽に使うことができますし、容量も日本人にとっても手頃な食前酒サイズです。

セントジェームスのプランターグラス
プランターといえば、これはサンルースのバーででてきた、セントジェームスのプランターグラス。フランスのお気軽レストランでおなじみな、こんなワイングラスとゴブレットの両方を兼ねた、カラフのワインや水をガブガブ飲むようなイメージの形です。

このバーでのプランターの作り方は、パイユラム(だいたい18カ月ほど熟成で、ゴールドラムのようなもの)熟成にトロピカルジュースとグレナデンシロップ、氷をいれてシェーカー。そして、氷も一緒にグラスにドボドボと注いでいました。

ビエルのグラス
マリーガラント島のホテルでいただいたのは、島で人気のビエルのグラス。ちいさめのオールドファッショングラス風で、カッとあおってティ・ポンシュの杯を重ねたくなる気分です。

ロングト-のグラス
ロングトーのグラスも同じようなかんじ。裏にはティ・ポンシュ用目盛り入り。
この蔵。ボトルも、輸出使用のカクケラに比べてロングトーはなんか野暮ったい感じなんですが、まあ島内用って考えれば、それも味なのかも、っておもえてきます。

さとうきび畑の中に埋もれているような、あの蔵を訪ねたあとでは猶更に。

ダモワゾーのグラス
最後は、グッズ番長なダモワゾー。グラスもいろんな種類があったのですが、樽を運ぶ人たちのマークが描かれたものを、ショットグラスとティ・ポンシュグラスと購入。

バカルディのラムコークピッチャー
番外編として、プエルトリコのバカルディ本社工場で入手したのが、バカルディ&コーク用のピッチャーです。

何年か前に台北を旅行したとき、現地の人気クラブLUXYで、ボックスで遊んでいた連中が一様に飲んでいたのがピッチャー入りのコークハイ。

コークハイをガブガブ飲むのは、学生のころ、大和あたりのアメリカ兵飲み屋で、ジャックダニエル+安コーラ(コカコーラではない)で、ひどい酔い方をして、若干こりごり気味なのですが、それでも台北では、なんか惹かれるものがあったのも事実。

バカルディのモヒートセット
売店ではほかに、グラスやピッチャー、ミント潰すやつなどが入ったモヒート用のセットも打っていたんですが、クバリブレ(キューバリバー)のオリジナルに敬意を表しつつ、モヒートならハバナクラブ使えや、ってことでスルーしました。

モノはなかなかに格好よいものだったんですけれどね。