代表的なクレオール料理のコロンボ。レストランの手軽な定食(menu)に入っていることも多く、いろんなバリエーションのコロンボを食べる機会がありました。
そんな中、個人的にベストだったのはこれ!
グアドループ島の羽の左側。サントロズ(sainte rose)いう町の海岸沿いのレストランのお昼定食だった「えいのコロンボ」です。突き出しのアクラ(この写真です)、アントレに「アボカドのビネグレット」(半分切りのアボカドの種の部分にビネグレットを入れただけ、でかい!)っていうメニューでした。
最初、「raie」って言われてもピンとこなかったのですが、波板のような特殊な骨、そしてえいひれでおなじみの軟骨の食感。まちがいなくえいなんですが、割としっかり目の食感はコロンボのスパイスといっしょになって心地いいし、魚肉自体の味と香りもしっかりしていて、鶏肉と比べても味わいの手応えでは引けを取りません。具材はほかに、じゃがいもににんじん、トマト、たまねぎなど。
さらにこの店。ナプキンが布製のちゃんとしたレストランだけあって(でも定食は12Eとお値打ち)、ソースの中には焦げたクミンらしきものも。いわゆるスタータースパイス的な手法も使っていそうです。
市場などでコロンボの粉を買い求める際、店のマダムに作り方を聞くと、必ず「肉で作るもんだ!」という言葉が返ってきます。しかし、いろんなレストランやスナック(軽食店・屋台)のメニューを眺めていると、例外として頻出する海産物がありました。それが貝(lambis)と鮫です。えいも軟骨魚類だから、この定番ライン上に乗ってくるんだとおもわれます。
でも軟骨魚類だけでなく、味わいや食感にちょっと癖のありそうな白身のお魚なんかも、具の合わせ方、スパイスやハーブの使い方次第で、いいコロンボになりそうな気が。たとえば、あんこうとか、磯の魚とか…
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もうひとつのコロンボは、かなり定番な山羊(cabri)。料理本によっては、唯一載っているコロンボが山羊って本もあるくらい。
これは、フォールドフランスの海岸沿いに出ていた屋台のスナックで。
そりゃあ、お魚のコロンボも美味しいけれど、やっぱりスパイスとお野菜たっぷりなお料理には、しっかりしたフレイバーとがっつりした味わいのお肉にとどめを刺すって感じでしょう。かなり煮込みも入っています。
お肉には骨も多く残っているのですが、スパイスと野菜の味が絡みついたお肉を、骨から外しながらいただくのは、肉喰いとして至福の時間であります。
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